CAMPING FISH

キャンプと釣りが趣味の人のブログです

No.3 解禁直後の尺ヤマメ

青森県の渓流解禁から2週目の4月9日
普段は近隣の山々へ釣りに行っているのだが、先週の急激な気温の上昇と雨で山の雪が解けて、大量の雪代により釣りができないのではないかと考え、水量調節されている川へ行こうという事になった。
早朝5時、眠い目をこすりながら友人と合流した。
気温は非常に低く5度以下だった。
例年であれば木々が青々としているか、もしくは紅葉の時期にしか通らない山道は新鮮に見えた。「あの場所から入渓できそうだ」、「あんなところに池らしきものがあるぞ」、「横沼にはモンスターがいるみたいだぞ」などと友人との話は尽きないまま、目的地へ到着した。

南部は暖かいというイメージがあったが、陽が当たらない場所が多いこの川は非常に寒かった。気温計を見ると気温は1度・・・。寒いわけだ。

車を走らせ大まかなポイントをチェックし、とりあえずの遡行区間を決めて車を止めて身支度をととのえた。あまりに気温が低く、ガイドにラインを通す手がかじかんで、手間取る。

準備が終わり早速この時期のヤマメが潜んでいそうな、緩い流れを見つけた。
2500Cのクラッチを切りミノーをキャストをする。一投目にチェイスはなかったが魚は必ずいるはずと続けてキャストをする。すると二投目でヤマメと思われる魚体がチェイス
三投目。狙いの流れのコースから外れないようにトレースすることに気を付けながら巻いてくるとロッドが引き込まれた。

夏のヤマメのような力強さはないが、なかなかのサイズ!!
慎重にやり取りをして無事ネットに収めることができた。

ラバーネット内に横たわるヤマメは痩せてはいたが尺サイズだった。
今年は解禁1週目で尺イワナ、そして今日の尺ヤマメを釣った私は、今季非常に幸先が良い。

気づくと周りの枯れ木の枝は真っ白になり、雪が降り始めていた。

4月の雪だからと侮って釣りを続けると雪は強さを増して、我々の体力を奪っていった。
寒さに震えながら黙々と川を釣り上がるも、さっきまでチェイスの沢山あった川からの反応もなくなり、イワナだけが相手をしてくれた。

おかしいと思い水温を計ると水温は3度・・・。
一般的にヤマメの活動的水温は7度~18度といわれている。

季節外れの暴風雪に心も折れて釣りは終了。

帰りの山道は行きとは景色が一変して白銀の世界。スタッドレスを履いた四駆でもハンドルをとられたり、滑ったりする状態だった。
前日に入山したり、早朝に入山した車はノーマルタイヤでは当然走行不可能になっただろう。

短時間の釣行だったが大いに楽しめた1日だった。

山をなめるな。その言葉が当てはまる天気に驚かされた。

 

山をなめるなオジサン『山をなめるな』